マキタのおすすめ充電式チェーンソー11選!選び方のポイントや注意点も解説

マキタのおすすめ充電式チェーンソー11選!選び方のポイントや注意点も解説

「エンジン式チェーンソーは重たいし、騒音も気になる…」

「連続作業をあまりしないから、短時間の作業用に1台充電式チェーンソーを持っておきたい」

「いろんな機能・性能のモデルから、自分に合った充電式チェーンソーを選びたい」


このような方で充電式チェーンソーを探している方は、マキタの充電式モデルがおすすめです。


なぜかと言うと、マキタは他社と比べて電動工具のラインナップが豊富で、チェーンソーもいろんな機能・性能から多種多様なモデルを選ぶことが可能です。


また、マキタは充電式電動工具に力を入れているので、充電式チェーンソーの種類が特に豊富だからです。


そこで今回は、マキタの受電式チェーンソーについて以下のことがわかる内容になっています。

  • マキタの充電式チェーンソーの特徴!メリット・デメリットとは?
  • マキタのおすすめ充電式チェーンソー11選を紹介
  • マキタの充電式チェーンソーの選び方のコツとポイント
  • マキタの充電式チェーンソーを使うときの注意点とは?


マキタの充電式チェーンソーについてよくわかる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

マキタの充電式チェーンソーがすごい!メリット・デメリットを解説!

チェーンソーは、チェーンと呼ばれる刃の部分を高速で回転させることで、丸太や枝などの木材を切断できる電動工具です。


切断ができる電動工具には丸ノコやレシプロソーなどがありますが、チェーンソーは木材の切断に特化しています。


チェーンソーは粗切り向けの電動工具で、寸法通りのカットには不向きですが、労力をかけずに効率良く木材を切断することが可能です。


この記事ではマキタのチェーンソーについて紹介していきますが、マキタのチェーンソーにはどのような特徴があるのでしょうか?


また、チェーンソーのメリット・デメリットや手入れについても解説していきます。

マキタの充電式チェーンソーの特徴

充電式チェーンソーはさまざまなメーカーが販売していますが、そのなかでもマキタは「40Vmaxシリーズ」を発表するなど、積極的にハイパワーなチェーンソーをラインナップしています。


マキタの充電式チェーンソーは、ハンディタイプの小型のものから、18Vバッテリーを2本使用した36Vシリーズ、40Vmaxシリーズの大型モデルまでさまざまなチェーンソーがあります。


特に40Vmaxシリーズは性能や機能が充実しており、専用バッテリーは防滴・防じん規格IP56仕様、本体もIP4の他にウエットガード仕様なので、突然の雨天時の作業も安心です。

マキタの充電式チェーンソーのメリット・デメリット

メリット

デメリット

●電源コードがないので軽快な取り回しが可能
●エンジン式と比較して静か
●エンジン式と比較して廃棄ガスを出さないので室内でも使える

●エンジン式よりもパワーが劣る
●バッテリーの分コストがかかる
●バッテリーの残容量を気にする必要がある
●バッテリーの分同クラスのチェーンソーより質量が重い


マキタの充電式チェーンソーを選ぶことで、電源コードの悩みから解放されるので、軽快な取り回しで作業しやすくなります。


電源を確保できない屋外や、エンジンオイルを使用しないので室内での作業も可能です。


しかしデメリットとして、バッテリーがある分本体質量が重たくなったり、電源コード式と比べて価格が高くなったりします。


また原動力がバッテリーに蓄電された電力になるので、エンジン式と比べるとどうしてもパワー面で劣ります。


ご自身がどんな環境で、どんな作業でマキタの充電式チェーンソーを使いたいかしっかりイメージすることが、あなたにぴったりのモデルを選ぶポイントになります。

マキタの充電式チェーンソーの他のチェーンソーの違い

チェーンソーには、充電式チェーンソーの他に「電動チェーンソー」と「エンジン式チェーンソー」があります。

充電式

電動式

エンジン式

●コードレスで取り回ししやすい
●高価
●種類が多い

●電源コードがあるので取り回ししにくい
●コンセントが必要
●比較的安価

●燃料を保管・使用する
●ハイパワー
●連続作業が可能


この記事で紹介するマキタの充電式チェーンソーは、DIYから林業の職人さんまで幅広い方が納得できる使用感のモデルです。


しかし充電式チェーンソーはバッテリー残容量を気にしながら作業しなければならないので、連続作業時はエンジン式のほうが安心でしょう。


また、DIYであれば屋内で作業することが多いので、排気ガスが発生するエンジン式よりも、充電式や電動式がおすすめです。

マキタの充電式チェーンソーの手入れは簡単!

マキタに限らず、充電式モデルのチェーンソーは手入れがラクというのが大きなメリットです。


エンジン式であれば、保管しておく燃料の管理や本体の手入れに気を配る必要がありますが、充電式モデルは使用時に必要に応じてチェーンオイルを補充して、スプロケットカバーを外し、溜まっている木くずをブラシなどで掃除するだけです。


必要に応じてチェーンオイルの吐出口を掃除する必要があります。


また、マキタの充電式チェーンソーはモデルに応じて仕様が異なるので、購入時は必ず取扱い説明書を確認して手入れ方法を把握しておきましょう。

マキタのおすすめ充電式チェーンソー11選!人気モデルも紹介

マキタは電動工具のラインナップが豊富ですが、充電式チェーンソーも同様に豊富です。


チェーンソーは基本的に用途に応じてガイドバーの長さを基準に選びますが、モデルによって多彩な機能・性能があるので、ぜひこちらにも注目して選んでみましょう。


そこでここからは、マキタのおすすめ充電式チェーンソーを11機種ご紹介いたします!

18V UC122D

切断部

ガイドバー長さ

115mm

チェーンスピード

5.0m/s(300m/分)

チェーン形式

25AP-42E

1充電あたりの作業量

杉丸材50mm 190

本機寸法
(mm)

422×195×215
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

質量

2.5kg
※チェーン刃、ガイドバー除く、バッテリ含む

カーボンブラシNo

430

標準小売価格
(税別)

62,700円

参照 

makita UC122D
マキタのUC122Dは、小型のチェーンソーとなっております。


ガイドバーの長さが115mmと小さいですが、力強く素早い切断と、コードレスの機動性を両立しております。


手軽に家の木の枝を切りたい方などにオススメです。

 

18V MUC204D

切断部

ガイドバー

スプロケットノーズ

ガイドバー長さ

200mm

チェーンスピード

0〜22.5m/s(0〜1,350m/分)

チェーン形式

25AP-52

1充電あたりの作業量

杉丸材50mm 190

本機寸法
(mm)

441×184×191
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

質量

3.0kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

カーボンブラシNo

430

標準小売価格
(税込)

44,700〜96,690

参照 

makita MUC204D
マキタのMUC204Dは、23mLエンジン式同等の使用感に、軽量と高回転率をバランス良く設計したモデルです。


200mmのスプロケットノーズバー25AP仕様を採用したことで、先端部のスプロケットで回転抵抗を減らして、チェーンソーが持つパワーを最大限に伝達します。


MUC204Dは標準モードに加えて、100mmまでの太枝切断時に使える太枝モードを搭載しております。


太枝モードは、一時的に電流リミッターを引き上げて、粘り強い高速切断を実現することが可能です。


「幅広い伐木作業にマキタのチェーンソーを使いたい」という方は、ひとまずMUC204Dを選んでおけば間違いないでしょう。

 

18V MUC254D

切断部

ガイドバー

スプロケットノーズ

ガイドバー長さ

250mm

チェーンスピード

0〜24m/s(0〜1,440m/分)

チェーン形式

M11-60

1充電あたりの作業量

杉丸材50mm 190
BL1860B使用時

本機寸法
(mm)

493×184×191
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

質量

3.0kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

標準小売価格
(税込)

49,060〜100,980

参照 
makita MUC254D

軽量で高回転を誇るマキタのMUC254Dは、23mLエンジン式と同等の使用感の充電式チェーンソーです。


先ほど紹介したMUC204D基本性能は同じで、大きな違いはガイドバーです。


スリムな先端で入り込んだ枝もせん定しやすいスプロケットノーズバー薄刃仕様です。


先端部のスプロケットで回転数を減らして、チェーンソーが持つパワーを最大限に伝達します。


ご自宅の庭木のせん定の他に、造園業などで木や枝を整える方にマキタのMUC254Dはおすすめです。

 

36V(18V×2本) MUC256D/306D/356D

MUC256D

MUC306D

MUC356D

切断部

ガイドバー

スプレットノーズバー

ガイドバー長さ

MUC256D

250mm

MUC306D

300mm

MUC356D

350mm

チェーンスピード

0〜20m/s(0〜1,200m/分)

チェーン形式

MUC256D

25AP-60E

MUC306D

25AP-68E

MUC356D

25AP-76E

1充電あたりの作業量

杉角材50mm 約610本

本機寸法
(mm)

MUC256D

521×205×232
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

MUC306D

562×205×232
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

MUC356D

612×205×232
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

質量

MUC256D

4.5kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

MUC306D

4.7kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

MUC356D

4.8kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

標準小売価格
(税別)

75,300〜79,900
※バッテリー別売り

参照 
makita MUC256 306 356D

マキタの充電式MUC256DとMUC306DとMUC356Dは、18Vバッテリーを2本使用する30mLエンジン式と同等の使用感を誇ります。


ガイドバーの長さに応じてMUC256D、306D、356Dと3つのシリーズがあります。


通常のブラシレスモーターとは異なる、アウターロータBLモーター+ダイレクトドライブを採用したことで、外側のロータが回転するので、極めて高トルクです。


さらにロータでチェーンを直接回転させるので、ダイレクトドライブで高回転を実現したモデルです。


標準モードの他に「パワーモード」を搭載しているので、太い枝や硬い枝も素早く切断することが可能です。


「ハイパワーな充電式チェーンソーを仕事でメイン使いしたい!」という方に、MUC256D、MUC306D、MUC356Dがおすすめです。

36V(18V×2本) MUC303D/353D

MUC303D

MUC353D

切断部

ガイドバー

スプロケットノーズ

ガイドバー長さ

MUC303D

300mm

MUC353D

350mm

チェーンスピード

0〜20m/s(0〜1,200m/分)

チェーン形式

MUC303D

91PX-46E

MUC353D

 

1充電あたりの作業量

杉丸太200mm

54

杉角材50mm

650

本機寸法
(mm)

MUC303D

710×215×235
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

MUC353D

762×215×235
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

質量

5.2kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

標準小売価格
(税別)

111,500〜113,700

参照 
makita MUC303D MUC353D

アウターロータBLモータ+ダイレクトドライブを採用したMUC303DとMUC353Dは、マキタの従来エンジン式チェーンソー30mLに相当する使用感が特徴です。


キックバックが起こりにくい91PX仕様で、幅広く安心して使えます。


防じん・防滴APT仕様なので、突然の雨でも安心です。


両者の違いはガイドバーの長さで、他は機能・性能共に同じです。


「メイン使いできるマキタの充電式チェーンソーが欲しい!」という方に、MUC303DとMUC353Dがおすすめです。

 

36V(18V×2本) MUC353DF/MUC400DF

MUC353DF

MUC400DF

切断部

ガイドバー

スプロットノーズ

ガイドバー長さ

MUC353DF

350mm

MUC400DF

400mm

チェーンスピード

0〜20m/s(0〜1,200m/分)

チェーン形式

MUC353DF

25AP-84E

MUC400DF

 

1充電あたりの作業量

杉丸太200mm

54

杉角材50mm

610

本機寸法
(mm)

MUC353DF

761×215×235
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

MUC400DF

812×215×235
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

質量

MUC353DF

5.3kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

MUC400DF

5.4kg
※チェーン刃、ガイドバー、バッテリ含む

標準小売価格
(税別)

113,700〜116,300

参照 
makita MUC353DF MUC400DF

MUC353DFとMUC400DFは、アウターロータBLモータ+ダイレクトドライブを搭載した、マキタの従来機30mLエンジン式に相当する高出力+高回転のチェーンソーです。


25AP仕様で、プロも納得の使い心地になっております。


ワンタッチで電源をON、無段変速トリガ、金属スパイクバンパ、工具レスチェーン調整、チェーンオイル残量確認窓など、便利な機能をたくさん搭載したモデルです。

40Vmax MUC018Gシリーズ

MUC018G1

MUC018G2

MUC018G3

切断部

ガイドバー

スプレットノーズバー

ガイドバー長さ

MUC018G1

300mm

MUC018G2

350mm

MUC018G3

400mm

チェーンスピード

0〜25.5m/s(0〜1,530m/分)

チェーン形式

MUC018G1

25AP-68E

MUC018G2

25AP-76E

MUC018G3

25AP-84E

1充電あたりの作業量

杉丸材200mm 53

本機寸法
(mm)

445×230×275
(長さ×幅×高さ)
※チェーン刃、ガイドバー含まず、バッテリBL4050F含む

質量

MUC018G1

6.3kg
※チェーン刃、ガイドバー含まず、バッテリBL4050F含む

MUC018G2

6.4kg
※チェーン刃、ガイドバー含まず、バッテリBL4050F含む

MUC018G3

6.4kg
※チェーン刃、ガイドバー含まず、バッテリBL4050F含む

標準小売価格
(税別)

75,300〜79,900
※バッテリー別売り

参照 
makita MUC018Gシリーズ

MUC018Gシリーズは、完全にプロ仕様の充電式チェーンソーです。


2019年にマキタが発表したハイパワーシリーズ「40Vmaxシリーズ」の充電式チェーンソーで、本体だけではなく専用バッテリーも防滴・防じん仕様になっているのが特徴です。


またこのバッテリーは従来の18Vバッテリーと比べて耐久性に優れており、寿命は約50%アップ、耐衝撃性は約40%アップとパワーアップしています。


そんな40Vmaxバッテリーを使用したMUC081Gシリーズは、ガイドバーの長さに応じて1〜3のモデルから選ぶことができます。


MUC081G1〜MUC081G3の違いはガイドバーの長さの違いのみで、機能や性能は同じです。


気になる機能・性能ですが、ハイパワーなブラシレスモーターを採用したことで、マキタの従来機42mLクラスに相当する使用感とかなりのパワーを持っています。


伐倒作業に最適な充電式チェーンソーで、他にも枝払いや玉切りにも対応できます。


本体とバッテリー共に高い防水性能を有しているので、突然の雨でも安心です。


ワンタッチで電源のON/OFFが可能で、ガイドバーは軽くなめらかな切れ味の25AP仕様です。


「林業で使うマキタの充電式チェーンソーが欲しい!」という方に、MUC081Gシリーズはおすすめです。

マキタの充電式チェーンソーの選び方は?5つのポイント

ご紹介したように、マキタの充電式チェーンソーはおすすめモデルがたくさんあります。


ここまで読んでくださった方は、「結局どれがいいの?」と感じた方も多いのではないでしょうか?


結局のところ、おすすめモデルを参考にしながら、あなたはマキタの充電式チェーンソーを使って作業したい環境や用途をしっかりとイメージすることが大切です。


マキタの充電式チェーンソーは、選び方のポイントが5つあるのであわせて確認しておくと選びやすくなります。

バッテリー電圧

エンジン式であれば排気量を参考にチェーンソーを選びますが、充電式では電圧で選びます。


先ほど紹介したマキタのおすすめモデルでは、18V、36V(18V×2本)、40Vmaxの3つの電圧がありましたが、それぞれでガイドバーの長さが異なります。

  • 18V…100〜250mm
  • 36V(18V×2本)…250〜400mm
  • 40Vmax…400mm〜


また、18Vバッテリーを2本使用する36Vモデルは、エンジン式に例えると排気量が30mL相当。40Vmaxでは排気量が40mL相当になります。


排気量30mLや30mLのチェーンソーを選ぶ時は、直径40cm以上の木の切断や、連続した高速切断作業など、本格的に切断作業をしたいという方におすすめです。


また、マキタのバッテリーは同じ電圧間の電動工具で使い回すことができます。


例えば18Vのインパクトドライバのバッテリーを、同じ18Vのチェンソーにも使えるということです。


そのため、すでにお持ちのマキタの充電式モデルがあれば電圧をあわせて選ぶのもひとつの方法です。

ガイドバーの長さ

チェーンソーのガイドバーとは、チェーンの回転を支える部分のことです。


ガイドバーの長さは切断できる最大の長さということになるので、しっかりとチェックしておきましょう。



ただしガイドバーの長さが400mmだからといって、直径400mmの木が切れるというわけではありません。


ガイドバー400mmのチェーンソーに、直径400mmの木を切断すると負荷がかかりすぎてしまうので取り回しがしにくくなります。


そこでポイントとしては、想定される木材の直径に対してワンサイズ上のガイドバーの長さを選んでおくと、安定した作業が可能になります。

ガイドバーの仕様

先ほど紹介したガイドバーには、いくつか種類があります。

  • スプロケットノーズバー
  • カービングバー
  • ハードノーズ


基本的には上記3種類のガイドバーの種類があります。


ガイドバーの種類によって用途や使い方が異なるのでしっかりチェックしておきましょう。


まずスプロケットノーズバーは、先端部の歯車(スプロケット)でチェーンを高速回転させることができるので、高速な切断作業が可能です。


ガイドバーの種類としては最も一般的で、スプロケット部分がガイドバーに埋め込まれているケースや、スプロケット部分だけを交換できるケースなどさまざまな種類があります。


しかし構造上部品の数が多いので、ガイドバー自体の耐久性は低くなっています。


特に左右への折り曲がりに弱くなっているので、大木を切断しているときにチェンソーが抜けないからといって左右にねじるとかんたんに曲がってしまいます。


次にカービングバーは、先端が細く尖っているガイドバーのことで、最大の特徴がキックバックの発生を低減させることができるところです。


また、軽量なので枝打ちなどの細かな作業にも対応できますが、先端が尖っていることで回転抵抗が大きいことから、切断スピードが遅く、エンジンへの負荷も大きくなるというデメリットがあります。


最後にハードノーズバーは、スプロケットなどの余分な構造を排除した、耐久性重視のガイドバーのことです。


先端から突っ込むような切断作業に最適ですが、スプロケットがない分回転抵抗が大きいことから、切断スピードが遅くなるというデメリットがあります。


また耐久性を向上するため分厚い造りになっているので、その分重量があります。

チェーンの種類

チェーンソーのチェーンは、マキタを含むほとんどのメーカーでオレゴン社のチェーンを純正品として採用しており、オレゴン社の品番を見てご自身のチェーンソーがどのチェーンになるのかを確認できます。


オレゴン社のチェーンの品番は「○○AP-○○E」というように表記されます。


日本市場ではほとんどが「25AP」で、とても軽いチェーンなので、なめらかな切れ味を持ちながらもメンテナンス性と耐久性に優れています。


さらに優れた耐久性を持ち合わせているので、プロのハードな切断作業にも耐えられるチェーンです。


品番後方の「○○E」の部分は、長さにあたるドライブリンクの数を示しています。

ハンドルの形状

マキタ製に限らず、チェーンソーのハンドル形状は「トップハンドル型」と「リアハンドル型」の2種類があります。


まずトップハンドル型は本体上部と側面を握って支えるタイプで、小型で軽量設計のチェーンソーによく採用されています。


次にリアハンドル型は、持ち手が本体前部と後方についているタイプで、両手の間に広い空間を確保できることで、安定性に優れているのが特徴です。


リアハンドル型は大型のチェーンソーに採用されます。

マキタ充電式チェーンソーを使うときの注意点

マキタの充電式チェーンソーを使うときには注意点があり、マキタに限らずすべてのチェーンソーを使うときにも注意点があります。

2020年8月よりチェーンソーの特別教育が改訂

厚生労働省は、平成23年以降も林業における死亡事故が多発している背景から、労働安全労働規則の一部を2020年2月に公布、同年8月に施行しました。


大きく変更になったのは、以下の点です。

  • 伐木の直径等で区分されていた特別教育を統合し、時間数を増やした
  • 受け口を作るべき立木の対象を胸高(きょうこう)直径40cm以上から20cm以上に拡大。立木の伐倒時の措置を義務化
  • 事業者に対して、かかり木の速やかな処理を義務化。同時に事業者及び従業員に対して、かかり木の処理における禁止事項を規定
  • 事業者は、立木の高さの2倍に相当する距離を半径とする円形の内側には、当該立木の伐倒の作業に従事する労働者以外の労働者を立ち入らせてはいけないなど規定
  • 事業者に、チェーンソーによる伐木作業等を行う労働者に下肢の切創防止用保護着を着用させること。また当該労働者に、当該切創防止用保護着の着用を義務化


今回の特別教育の変更によって、現行の特別教育しか受けていない作業者は2020年8月1日からチェーンソーによる作業ができなくなりました。


しかし、現行の特別教育を受けている作業者に対して、その受講過程に応じた補講を受けることで新特別教育の受講が免除されます。

作業時にはチャップス・防護ズボンの着用義務がある

前述した新特別教育で義務化された「切創防止用保護着」とは、チャップスと保護ズボンのことです。


チャップスと保護ズボンの両方をチェーンソーでの作業時に着用することが義務づけられておりますが、個人のDIYでは着用義務はありません。


しかしチェンソーでの切創事故は約6割で下半身に集中しているので、DIYであってもチェーンソーで作業するなら着用した方が良いでしょう。

マキタの防じん・防滴仕様は完全防水ではない

最後に、マキタのチェーンソーにはモデルによって本体とバッテリーに防滴・防じん「APT」や、IPX4、IP56、ウエットガード仕様のものがあります。


しかしこれは「粉じんや水が本体・バッテリー内部に入りにくい設計です」ということで、完全防水・完全防じんというわけではありません。


そのためチェーンソーを仕様する環境や状況によっては、これら仕様でも故障のリスクがあるということを覚えておきましょう。

マキタのチェーンソーの青色と赤色に違いはない

マキタのチェーンソーには、モデルによってボディカラーが青色のものと赤色のものがあります。


同じ電動工具メーカーのリョービ(京セラ)は、ボディカラーが赤色のモデルはDIYなど家庭用、青色は入門用、緑色のプロ用というようにボディカラーで対象者がわかりやすくなっています。


マキタもモデルによってボディカラーが青色の機種と赤色の機種がありますが、これはデザイン上の理由で、機能や性能に差はありません。


そのため気にせずにお好みのモデル・デザインで選んで問題ありません。

まとめ

マキタは他メーカーと比べて充電式チェーンソーのラインナップが豊富なので、きっとあなたにぴったりの一台が見つかります。


今回はマキタのおすすめ充電式チェーンソーを8機種ご紹介しましたが、それでも数が多いのでご紹介した選び方のポイントを意識して選んでみてください。


また、チェーンソーは切創事故が怒りやすい危険な電動工具のひとつです。


新特別教育ではチャップスや防護ズボンの着用などが義務づけられた他に、変更点もいくつかあるので事前に確認しておきましょう。

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