釘打ち機のおすすめモデル7選!安全対策や種類・メーカーの特徴を紹介!
大工さんと言えば、釘を1本1本カナヅチで釘を打ち込んで行く姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし現代の大工さんは、電動工具を用いてスピーディーで効率良く作業ができるので、建造物ができる期間まで速くなりました。
そんな現代の大工に欠かせないのが、釘打ち機です。
そこで今回は、釘打ち機について以下のことを詳しく解説していきます!
- 釘打ち機の使い道は?安全対策を十分意識しよう
- 釘打ち機の種類と人気メーカー
- DIY〜プロまでおすすめ!釘打ち機7選
- 釘打ち機の選びかたは?
「釘打ちが欲しい!」という方に役立つ内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
釘打ち機の使い道とは?安全対策を十分意識しよう!
釘打ち機の使い道は、材料に釘を効率的に打ち込みたいときに使用します。
DIYや日曜大工など、数本程度の釘であればカナヅチでトントンと打ち込むのに負担を感じませんが、現場の職人さんは日常的に数百本もの釘を打ち込む必要があります。
そこで釘打ち機を使用するわけですが、長い釘を一発で打ち込む力を持つ電動工具には危険が伴うので、危険性についてしっかりと理解しておきましょう。
そこでここからは、釘打ち機の危険性と安全対策について解説していきます。
責任重大!釘打ち機の危険性とは
釘打ち機の安全対策やおすすめモデルを紹介する前に、まずは釘打ち機の危険性についてお話ししておきたいと思います。
これまで建築現場ではカナヅチで1本1本釘を打っていましたが、数百本もの釘を手動で打つのはかなり辛く、職人さんを悩ませる重労働でした。
そこで登場したのが釘打ち機です。
釘打ち機は圧縮された空気を利用して自動で釘を打つことができる電動工具で、スピーディーな作業が可能になったことで格段に作業効率が上がりました。
釘打ちが便利になった一方で、長い釘を一発で打ち込む力を持つ電動工具やエア工具には危険が伴います。
誤って硬い材料に当たったなどで釘が正しい位置に打ち出されない場合でも、一度打ち出された釘はどこかに出て行きます。
ご自身が全く意図していない方向であったり、釘打ち機内から飛び出す可能性があったり、また釘を連結しているワイヤーが目に入ることも…。
電動釘打ち機の登場で作業効率が格段にアップした代償として、作業者や周囲の人はとても重いリスクを負うことになりました。
釘打ち機による事故から身を守る安全対策とは?
さて、こうした危険性を伴う釘打ち機もしっかりと安全対策をしていればリスクを最小限に抑えることが可能です。
特に重用なのが〝目〟を保護するフェイスシールドや安全メガネの存在で、正しく着用することで釘が跳ね返ってきたときに目を負傷するリスクを最小限にできます。
次に、釘打ち機を正しく使用することも大切なポイントです。
作業者は釘打ち機を使用する際に、安全な角度と距離を保持して、周囲の人や物を避けるように注意する必要があります。
最後に釘打ち機のメンテナンスも欠かせません。
釘打ち機に少しでも異常があればすぐに修理や交換を行い、作業を強行しないようにしましょう。
作業者同士が声を掛け合い、危険な状況や異常を早期に報告し合うことで事故を未然に防ぐことができます。
また事業者は、釘打ち機の作業中の安全確認や、リスク確認を促すトレーニング・教育を実施して危険予知能力を高めるように努める必要があります。
釘打ち機の種類は?人気メーカーの特徴を紹介
一言で釘打ち機といっても種類があるので、用途に応じて選ぶ必要があります。
また釘打ち機はメーカーに応じて特色のある電動工具なので、人気メーカーもおさえておきたいところです。
そこでここからは、釘打ち機の種類と人気メーカーを紹介していきます。
釘打ち機の種類は?
一般的に釘打ち機はホースとコンプレッサーが必要です。
特にコンプレッサーには「常圧」と「高圧」の2種類があるので、違いをしっかりと理解しておきましょう。
常圧 |
高圧 |
エアが高圧化 |
エアの気圧が小さい |
最近では高圧が主流で、その理由は常圧と比較してボディが小型でハイパワーだから。
コンパクトな釘打ち機本体に対してハイパワーを保持することで、安定した釘打ちが可能になります。
また反動が少ないというのも大きなポイントで、空気圧はおよそ1.2〜2.3MPa(12〜23kgf/㎠)の範囲で使用することができます。
常圧の釘打ち機は本体の価格がリーズナブルという点が魅力で、職人さんのように太くて長い釘を打たないDIYや日曜大工におすすめです。
空気圧はおよそ0.39〜0.83MPa(4〜8.5kgf/㎠)の範囲で使用できます。
充電式モデルも!コードレス釘打ち機は取り回ししやすい
先ほど釘打ち機にはコンプレッサーとホースが必要と解説しましたが、最近ではリチウムイオンバッテリーを用いた充電式釘打ち機も登場しています。
充電式なので、バッテリー切れを起こすと使えなくなるというデメリットがありますが、バッテリーの高性能化に伴い従来の釘打ち機と同等レベルのスペックになってきています。
特に国内でコードレスピン打ち機を販売するハイコーキの新モデルNP3635DAは、1充電あたりの打ち込み本数約8,000本とプロの職人さんも安心して使えて、先端をスリムに化&反動低減機構を採用したことで扱いやすくなっているのが特徴です。
こちらのNP3635DAについては、後ほど紹介するおすすめモデルで詳しく取り上げます。
おすすめ電動釘打ち機メーカーとは?
- マックス
- マキタ
- ハイコーキ(日立)
電動工具全体で見るとマキタが人気を博していますが、釘打ち機のようなエア工具に関してはマックスが人気です。
マックスはホチキスやタイムカードで有名なメーカーで、実は国内で初めて釘打ち機を販売したメーカーでもあります。
ネジを打ち込むビス打ち機に関してはハイコーキが強く、ハイコーキ独自の18〜36Vの互換性があるバッテリーシリーズ〝マルチボルト〟からもラインナップされています。
DIY〜プロの職人さんまでおすすめ!人気釘打ち機7選
【高圧】マックス 90mmエアロスター HN-90N6(D)
参照『MAX HN-90N6(D)』
用途 |
下地 |
JIS対応釘(mm) |
N50〜90 |
寸法(mm) |
328×126×324 |
重量 |
2.8kg |
エネルギー値の向上によって低い圧力でも釘を沈められるようになりました。
連続作業に強くなり、従来機よりも多くの釘打ちが可能になりました。
ドライバー出力の向上したことで、斜め打ちもしっかり沈めることができるようになっています。
新爪形状コンタクトノーズ(PAT.P)で、斜め打ち・平打ち、どの角度でも細かい爪がひっかかるので滑りにくくなっております。
圧力の切替機構搭載(PAT.P)で、以下の1〜4の圧力に切り替えることができます。
- 1.9〜2.3MPa
- 約1.8MPA
- 約1.6MPa
- 約1.4MPa
さらにエアダスター機能も搭載されているので、ホコリを外に突き飛ばしたいときに強く、ホコリを舞上げたくないときは弱い出力で風量を調節することができます。
【常圧】マキタ 90mm AN902
参照『makita AN902』
用途 |
下地 |
JIS対応釘(mm) |
N45〜90 |
寸法(mm) |
363×128×318 |
重量 |
3.4kg |
パワーが必要なときに頼れるおすすめの釘打ち機です。
間柱の間ににもスッと入るコンパクトボディを実現しました。
コンパクトなのに、根太、たる木、各種2×4などの斜め打ちもスパッと決まるハイパワーモデルです。
【高圧】ハイコーキ 65mm NV65HR2(S)
参照『HiKOKI NV65HR2(S)』
用途 |
下地 |
JIS対応釘(mm) |
N45〜90 |
寸法(mm) |
295×130×291 |
重量 |
2.1kg |
従来モデルと比べて約5%軽量化した、取り回しやすい釘打ち機です。
〝パワー切替機構〟でスムーズな調整が可能。作業用途に応じて手元で簡単に面一調整ができます。
- 強…2.26MPa(木下地打ち65mm釘)
- 中…1.8MPa(木下地打ち50〜57mm・C形鋼・コンクリート打ち)
- 弱…1.3MPa(木下地打ち38〜45mm釘)
さらにクラス最細経のφ14.5のスマートノーズを採用。
先端が見えやすく、正確が打ち込みを実現した他に、斜め打ちでも滑りにくいスパイク形状だから、先端が細く名波打ちも釘頭をしっかりと打ち込むことができます。
【常圧】マキタ 65mm AN622
参照『makita AN622』
用途 |
下地 |
JIS対応釘(mm) |
N45〜65 |
寸法(mm) |
312×128×304 |
重量 |
2.2kg |
65mm釘を一発で打ち込むことが可能です。
下地、サイディング、石こうボード、2×4工法におすすめの釘打ち機です。
【高圧】マックス 50mm エアロスター HN-50N4(D)
参照『MAX HN-50N4(D)』
用途 |
内装 |
JIS対応釘(mm) |
N50 |
寸法(mm) |
289×126×304 |
重量 |
1.9kg |
1.9kgまで軽量化に成功したコンパクトモデル、「軽い釘打ち機をさがしている」という方におすすめです。
新・空調調子エアダスタ機構(PAD)で、ホコリを吹き飛ばしたいときは強く、ホコリを舞上げたくないときは弱く調節することが可能です。
ボタンの押し上げ具合で出風量が調節でいるから、ボディ一では〝弱〟ボディ側にレバーを倒すと〝弱〟真ん中に調整すれば〝中〟一番外側に押し出すと〝強〟モードになります。
便利な収納ケース付きだから、持ち運びや収納に困りません。
【常圧】ハイコーキ 50mm NV50MH
参照『Amazon HiKOKI NV50MH』
用途 |
下地 |
JIS対応釘(mm) |
鉢金 |
寸法(mm) |
269×112×252 |
重量 |
1.4kg |
ハイコーキの旧モデル製品であるNV50MHは、エアダスタ付きの釘打ち機です。
多くの機能を求めず、最小限の機能で作業したいというかたへおすすめです。
【コードレス】ハイコーキ NP3635DA
参照『HiKOKI NP3635DA』
使用釘 |
装てん数 |
100本(1連) |
長さ |
15mm、19mm、25mm、30mm、35mm |
|
線経 |
φ0.6 |
|
モーター |
直流ブラシレスモーター |
|
寸法(mm) |
227×270mm(BSL36A18X装着時) |
|
重量 |
2.3kg(BSL36A18X装着時) |
従来の釘打ち機はコンプレッサ-とホースを別途用意しなければならなかったので、狭い現場ではストレスになっていました。
ハイコーキから発売されたNP3635DAは、18V〜36Vの互換性を持つマルチボルトバッテリーを使用してピン打ちを行います。
ハイパワーで高性能なバッテリーで、レスポンス約35%短縮で軽快な打ち込みを実現しました。
ドライバブレードの交換機構を設けているので、とても楽に交換可能です。
そのため詰まった釘の除去が簡単で、ボルトを抜かずに緩めるだけで詰まった杭を除去することができます。
釘打ち機の選び方
常圧・高圧・コードレスで選ぶ
前述したように、コンプレッサー・ホースを使うもので釘打ち機には高圧と常圧の2種類がありますが、最近ではコードレスの釘打ち機も登場してきています。
高性能バッテリーを使用コードレス釘打ち機は高価なので、費用対効果を見込めない場合は選ぶべきではないでしょう。
また、作業用途に応じて常圧と高圧のいずれかを選びます。
ひとまずDIY用途であれば常圧を、職人さんの仕事道具として使うなら高圧を選んでおくと間違いないでしょう。
用途で選ぶ
ここで言う用途とは〝釘を打つ材質〟のことです。
釘を打つ材質は「内装・躯体・フロア・コンクリート・下地・鋼板・石膏ボード・サイディング」などがあげられます。
釘を打つ材質によって選ぶモデルが大きく変わってくるので、カタログスペックをよく確認しておきましょう。
例えばマキタのカタログでは、釘打ち機ごとに外壁や内装のみ使用できモデル、躯体やコンクリート、下地、鋼板に釘を打てるモデルなどわかりやすく記載されています。
メーカーで選ぶ
どうしても釘打ち機の選び方で悩んだら、「人気メーカーだから」という理由で選んでも良いと思います。
- マキタ
- ハイコーキ
- マックス
上記の3つのメーカーは、古くから釘打ち機を販売している老舗電動工具メーカーで、ひとつひとつの製品が確かなクオリティでつくられています。
またアフターサービスも充実しているので、万が一の際は安心です。
まとめ
釘打ち機の登場で、職人さんが何百本もの釘を手打ちで打ち込む労力から解放されました。
釘打ち機は長い釘を一発で正確に打ち込むハイパワーな工具なので、取り扱い方には十分注意する必要があります。
「釘打ち機ならなんでもいい」ではなく、多くの職人さんが選ぶご紹介した3メーカーを中心に、釘打ち機のメーカーにもこだわって選んでみましょう。
Borderless.ltd
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