釘打ち機のおすすめコンプレッサー5選|選び方・アクセサリなど丸ごと紹介!
スムーズでスピーディーな釘打ちをサポートしてくれる釘打ち機には、コンプレッサーが欠かせません。
コンプレッサーはさまざまなメーカーが販売しており、モデルによって特徴や性能が異なるからこそ選ぶ際に悩む方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、釘打ち機用コンプレッサーについて以下のことが分かる内容になっています。
- 釘打ち機用コンプレッサーとは?種類とメンテナンスについて
- 釘打ち機用コンプレッサーを選ぶ時の4つのチェックポイント
- マキタ・ハイコーキ・マックス!釘打ち機用おすすめコンプレッサー5選
- コンプレッサー用アクセサリで釘打ちの手を止めない
- 釘打ち用コンプレッサーの盗難被害に注意しよう
釘打ち機用コンプレッサーについてよくわかる内容になっているので、ぜひ最後まで参考にしてみてくださいね!
釘打ち機に欠かせないコンプレッサーとは?
コンプレッサーとは、空気を圧縮する道具や設備の総称で、大工道具のエア道具の釘打ち機では、高出力でコンパクトな釘打ち機用コンプレッサーが使用されます。
釘打ち機用のコンプレッサーは通常のコンプレッサーとは異なり、高圧で2MPaの専用取り出し口、4.0MPa以上のタンク気圧を兼ね備えた、高性能でコンパクト・軽量モデルが中心になっています。
そこでここからは、コンプレッサーの常圧と高圧の違い、コンプレッサーとメンテナンス頻度、コンプレッサーを販売するメーカーの3つについて解説していきます!
常圧と高圧の2種類がある
普通の作業では〝常圧〟のコンプレッサーが選ばれます。
ダスターや空気入れ、エアブラシなどのさまざまなエア工具に常圧のコンプレッサーが選ばれており、タンク共にサイズが大きい20kg以上のモデルが中心になっています。
もちろん常圧のくぎ打ち機もありますがプロの方はほとんど現在高圧のくぎ打ち機を使われているのではないでしょうか?そのため〝高圧〟のコンプレッサーが必要になります。
根太レス工法(鉱床工法)に代表される板張り施工などでは、大量の釘が必要になるので、コンプレッサーも大量の空気を供給できるモデルである必要があります。
このときに常圧のコンプレッサーだと対応できないので、プロこそ高圧のコンプレッサーを選ぶことがもはや一般的となりつつあります。
コンプレッサーはメンテナンスが不可欠
コンプレッサーは定期的なメンテナンスが必須で、特に釘打ち機のエアコンプレッサーは消耗品です。
高圧化で小型化・高出力化を実現している現代のコンプレッサーは、その分クランクやピストンに大きな負担がかかるようになっています。
そのため、ある程度稼働させるとオーバーホールに出す必要があります。
オーバーホールに出さないでそのまま使用を続けると、シリンダを傷つけてさらに高額な修理費が必要になったり、買い換えになったりと大変です…。
現在の釘打ち機で使用されるコンプレッサーは、おおむね1,000〜1,200時間のモーター動作時間で点検ランプが点灯する仕組みになっています。
ランプが点灯したら、速やかにメンテナンスを行いましょう。
コンプレッサーを販売するメーカー
さまざまなメーカーが釘打ち機用のコンプレッサーを販売していますが、高いシェア率を誇るのが「マキタ」「ハイコーキ」「マックス」の3社です。
特にマックスははじめて高圧空気工具を国内で展開したメーカーということもあり、コンプレッサーの動作性や耐久性に定評があるメーカーです。
タンク容量 |
マックス |
27L |
AK-HL-1270E2-27L |
11L |
AK-HL-1270E2 |
8L |
AL-HL-1110E |
10L |
AK-HL9700E |
マックスはホチキスなどオフィス用品をメインに手がける会社で、あまり電動工具のイメージがないかもしれませんね。
実は釘打ち用のコンプレッサーを販売していて、現場の職人さんから評判の高いモデルを数多くラインナップしています。
その特徴は、軽量・静音です。
作業中に騒音に悩まされながら作業する必要がなく、なかにはBluetoothと接続できるモデルもあります。
タンク容量 |
マキタ |
16L |
AC462XGB |
11L |
AC462XL |
7L |
AC462XS |
8L |
AC461XS |
3L |
AC460S |
「電動工具と言えば」と言われれば、多くの方が「マキタ!」と答えるほど国内シェアが高いメーカーです。
幅広い電動工具を取扱い、各電動工具のラインナップも豊富なので、あなたにぴったりの一台がきっと見つかります。
マキタ製のエアコンプレッサーの特徴は、高品質&コンパクトです。
タンク容量や性能も幅広く、用途に応じたコンプレッサーを選ぶことができます。
タンク容量 |
ハイコーキ |
12L |
EC1445H3(CTH) |
8L |
EC1245H3 |
9L |
EC1433H |
ハイコーキも当店で多く取扱いをさせていただいております。エア工具はもしかしたら当店ではマキタより人気かもしれません。
マックス及びハイコーキのエア工具をお持ちいただくことが多いです。
コンプレッサーを選ぶ時のチェックポイント
海外市場では常圧の小型受電式コンプレッサーが販売されていますが、ハイコーキのマルチボルトや、マキタの40Vmaxバッテリーを使用したとしても、7〜8分程度しか稼働することができません。
そのため、一般的にはAC100V電源式のコンプレッサーを選ぶことになります。
AC100V式のコンプレッサーを選ぶ時には、4つチェックしておきたいポイントがあります。
ここからは釘打ち機のコンプレッサーを選ぶ時のチェックポイントを4つ紹介していきます!
消費電力
コンプレッサーの消費電力とは、空気をタンク内に取り込むモーターの出力を表しています。
この数値が高いほど汲み上げ速度が速くなり、少量のエアで大きい空気工具でも効率的に使用することが可能です。
コンプレッサーの消費電力は1,000Wを超えるものが多いので、ブレーカーや配線の容量、他の電動工具の接続などの目安として確認が必要です。
タンク内に空気を取り込む実際の目安は、後述する〝吐き出し空気量〟を参考に、大体の値として消費電力を参考にすることもできます。
吐き出し空気量
吐き出し空気量とは、圧縮機が規定の圧力下で運転しているときに、1分間あたりどれだけ空気を吸い込んでいるのか目安となる数値です。
この数値が大きいほど汲み上げ速度が速くなるので、エア消費量の多い電動工具でも効率的に使用することが可能です。
L/minの表記で示されており、1分感あたり何リットルの空気を吸い込んでいるか表しています。
タンク容量
コンプレッサーのタンク容量とは、タンクの大きさのことで、タンクが大きければ大量のエアを貯められるので吐き出しが追いつかないほどのエアを消費しても、タンクの圧縮空気でカバーすることが可能です。
コンプレッサーはタンク容量でクラス分けされており、大型タンクほど高出力・小型タンクの製品は出力が小さくなる製品仕様で販売されています。
そのため大きいほど有利に感じますが、重量や大きさと重たくなるので、用途に応じて製品を選ぶようにしましょう。
騒音値
コンプレッサーは、想像以上の騒音を放ちます。
そのため住宅街で作業する際は騒音トラブルに繫がることもあるので、選ぶ際はできるだけ騒音値が小さいモデルを選んだ方が良いでしょう。
釘打ち機のコンプレッサーはどれがおすすめ?5つのモデルを紹介!
マキタ、ハイコーキ、マックスと、釘打ち用のコンプレッサーを販売するメーカーがありますが、特におすすめのモデルがあります。
ここからは釘打ち機におすすめのコンプレッサーを5つ紹介していきます!
マックス AK-HL1310E
参照『MAX AK-HL1310E』
持ったまま壁際に置くことが可能の横向きレイアウトが便利な、マックスのコンプレッサーです。
横向きレイアウトを採用することで、そのままホースを接続することも可能。圧力の操作もできます。
作業量はマックス従来機の約2倍にまで向上した本モデルは、すべての圧力レンジでさらに静かに進化しました!
コンプレッサーは人が耳障りに感じる高音域を発するイメージがありますが、本モデルはその高音域も静かに抑えて静音性に優れたモデルです。
操作パネルも一新され、AIモードを搭載した3つの運転モードで用途に応じて最適な運転が可能です。
- ハイパワーモード
- AIモード 自動制御運転(PAT)
- 静音モード
お手持ちのスマホでBluetooth接続すれば、コンプレッサーをスマホから操作することもできます。
マックス AK-HH1310E
参照『MAX AK-HH1310E』
先ほどご紹介したマックスの1310EシリーズのAK-HH1310Eです。
基本性能は前述した通りですが、2つのモデルは以下のような違いがあります。
|
|
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空気取り出し口 |
高圧パージ機構付き(1個) |
高圧パージ機構付き(2個) |
減圧弁の圧力調整範囲 |
減圧弁(H):高圧0.1〜2.45Mp(約1〜25kgf/㎤) 減圧弁(L):常圧0.1〜0.83Mpa(約1〜8.5kgf/㎤) |
減圧弁(H):高圧0.1〜2.45Mpa(約1〜25Mgf/㎤) |
価格(税抜) |
220,000円 |
『MAX AK-HL1310E』
『MAX AK-HH1310E』
AK-HH1310Eは、1310Eシリーズのラインナップのひとつで、空気取り出し口と減圧弁の圧力調整範囲が異なります。
基本性能は同じなので、用途に応じて選ぶことができればいいですね。
マキタ AC500XL_XLH
参照『makita AC500XL』
参照
『makita AC500XLH』
独自の「Air navi」モードを搭載したマキタのコンプレッサーです。
高効率運転と優れた耐久性&低騒音、作業に応じて自動でタンク内圧力を調整と、さまざまなプロニーズに応えられる一台になっています。
Air naviは、シーンに合わせて「早打ち」「静音」の2モードから選べる独自モードのことで、Air navi非搭載モデルと比べて運転時間を約20%削減、耐久性の向上と低騒音化を実現しています。
さらに消費電力も低減することが可能で、ブレーカー落ちを防ぐことができるように配慮されているのが特徴です。
- 早打ちモード…2×4法、従来工法の上棟や床張り、下地作業に
- 静音モード…住宅密集地での内装作業や内装造作、リフォームなど、騒音の気になるシーンに
新ドレン排出構造を採用したことで、排出音を低減して床面の水や粉じんの舞い上がりも抑制してくれます。
マキタ AC500XG_XGH
参照『makita AC500XG』参照
『makita AC500XGH』
前述したマキタのAC500XG_XGHは、先ほどご紹介したマキタと同じAC500シリーズのラインナップのひとつです。
2つのモデルの違いは、前に紹介したXLHが11Lタンクで、このXGHが16Lタンクという点です。
容量の違いに応じて、本機寸法や重量も異なりますが、基本性能は同じです。
どちらのモデルも高圧・一般圧対応で、46気圧のモデルになっています。
ハイコーキ EC1445H3(CS)
参照『HiKOKI EC1445H3(CS)』
高圧専用コンプレッサーをお探しながら、ハイコーキのEC1445H3(CS)がおすすめです。
EC1445H3(CS)はハイコーキのEC1445H3シリーズのラインナップのひとつで、トップクラスの静音性59dB(ハイパワーモード時)を誇るコンプレッサーです。
59dBは普通の会話やデパート店内程度の騒音値で、ソフトな運転音と低騒音化で住宅密集地や、騒音が気になる時間帯の作業の際も気にせず作業ができます。
さらにコンピューター解析による最適構造を実現したことで、高耐久化に成功したモデルでもあります。
主要部位に高い耐久性の材料を使用し、特殊コーティングシリンダを採用しています。
パワフルなDCブラシレスモーターを採用した本モデルは、大容量の540L(タンク内空気量45気圧×12L)で、効率的に充填します。
ハイコーキならではの特徴となるのが、特許を取得している「新吸気構造」でメンテナンスが簡単になっており、トップカバーを外すとフィルタに付着した粉じんを簡単に除去することができます。
「パワーモード」「新Vパワーモード」「静音モード」の3つのモードを搭載し、用途に応じて自由に使い分けることが可能です。
持ち運びやすいハンドル設計で、可搬性にも優れています。
コンプレッサー用アクセサリで作業の手を止めない
コンプレッサーの吐出量が不足してしまうと、釘の頭浮きが発生して手直しをしなければならなくなります。
せっかく作業をしても二度手間になるので、根太レスなどの短時間で大量の圧縮空気を消費する作業では、コンプレッサー同士の連結・補助タンクの接続で作業の手を止めないよう工夫しましょう。
これらの補助アクセサリはメーカー間で互換性がなく、選んだコンプレッサー専用のアクセサリとなるものがほとんどです。
そのため周囲の環境に応じて、コンプレッサーを購入することをおすすめします。
意外と盲点!コンプレッサーは盗難に気をつけよう!
本記事の最後に、コンプレッサーを扱う全ての職人さんに注意喚起しておきたいのがコンプレッサーの盗難です。
職人さんにとって大切な工具は高価なものなので、たびたび盗難被害が報告されています。
特に高圧コンプレッサーは盗難されやすい工具のひとつで、ここまでご紹介したマキタやハイコーキ、マックスなどの有名メーカーのコンプレッサーは、中古でも転売しやすいため盗難件数が多くなっています。
コンプレッサーは大きくて重たいため、常に手元に置いておくことがむずかしい工具でもあることから現場に置きっぱなしにしてしまうことも多く、〝ちょっとした隙〟を狙って盗難被害に遭ってしまうため注意が必要です。
具体的な盗難対策としては、防犯ステッカーを貼って監視強化をアピールすることや、防犯カメラの設置を基本として、コンプレッサー本体に所有者の名前や社名を記入することで転売を防止することが可能です。
また、GPSやBluetoothを活用した「わすれものタグ」を追尾装置としてコンプレッサーに取り付けておくことで、万が一盗難被害にあったときは追跡しやすく、警察へ届出しやすくすることができます。
まとめ
釘打ち機の使用に欠かせないコンプレッサーには、常圧と高圧があります。
モデルに応じて常圧・高圧兼用モデルや、常圧専用・高圧専用と異なるので、用途に応じて選ぶようにしましょう。
コンプレッサーを選ぶときは、今回ご紹介した4つのチェックリストを参考にしましょう。
特に人気メーカーのマキタ、ハイコーキ、マックスの3社ではさまざまなコンプレッサーをラインナップしているので、悩んだらご紹介した5つのモデルをご参考ください。
最後に、コンプレッサーは高価で転売できる工具のひとつなので盗難被害が相次いでいます。
しっかり対策をして、大切な工具の盗難被害を防ぎましょう!
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