マキタの電気ハンマー(はつり機)でできることは?選び方も解説!
電気ハンマー(はつり機)はさまざまなメーカーから販売されていますが、特におすすめなのがマキタの電気ハンマーです。
マキタの電気ハンマーは、独自の機能を搭載することで作業者の負担を考慮した設計になっていて、作業用途に応じて幅広いランナップからぴったりの1台を見つけることができます。
しかしラインナップが豊富すぎるので、「どれを選んだらいいのかわからない!」という方も多いと思います。
そこで今回は、マキタの電気ハンマーについて以下のことがわかる内容になっています。
・電気ハンマー(はつり機)でできること
・電気ハンマーとハンマードリルの違い
・マキタの電気ハンマーの特徴
・マキタの電気ハンマーを選ぶ5つのポイント
マキタの電気ハンマーを選ぶときの参考になる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
電気ハンマー(はつり機)とは?できること・類似工具との違い
電気ハンマーは、はつり作業が必要な現場に欠かせない電動工具です。
ちょっとしたはつり作業であれば、他の電動工具で代用できますが、はつり作業を連続で長時間行うのであれば電気ハンマーをおすすめします。
ここからは、電気ハンマーでできる事と、類似するハンマードリルとの違いを解説していきます。
電気ハンマー(はつり機)でできること
電気ハンマーは「はつり機」「はつりハンマー」「電動ピック」とも呼ばれていて、コンクリートを叩き崩すときに使用する電動工具です。
RCやSRC構造の工事現場で活用されていて、ハンマーでコンクリートを砕くよりもスピーディーな作業が可能です。
電気ハンマーを活用すれば、ブルポイント(ノミ)をつけたはつり作業はもちろん、先端工具を付け替えることで、単管打ち込みや溝つき、角出し、土掘り、地固め、面荒らし、剥がしなど幅広い作業が可能です。
電気ハンマーは打撃を加えてコンクリートをスピーディーに砕くことができるので、本格的なはつり作業が必要であれば1台持っておくと安心です。
電気ハンマーとハンマードリルの違い
電気ハンマーとよく似た電動工具に、ハンマードリルというものがあります。
電気ハンマーは、コンクリートを破壊・削ることができるように「打撃を加えて砕く」機能を搭載しています。
一方でハンマードリルは打撃に加えて回転機能を設けることで、破壊・削るという機能の他に穴を開けることも可能です。
「だったらハンマードリルを選べば両方に使えるじゃないか」と感じた方が多いでしょう。
電気ハンマーは「はつり専用機」、ハンマードリルは「はつり作業と穴あけ作業ができる兼用機」なので、専用機と兼用機の違いから電動工具そのものの構造が異なります。
はつり専用機の電機ハンマーは、「硬いものを砕いて壊す」ことに特化した電動工具なので、ハイパワーな他に、高負荷な作業にも耐えられる構造をしていて、発熱にも強くなっています。
一方で兼用機のハンマードリルで硬い対象物をはつり作業する場合、ドリルモードで穴をいくつかあけて割れやすくしなければはつり作業ができません。
そうしないと割れないほど、パワー面でハンマードリルは電機ハンマーに劣っている他に、高負荷を与え続けるとオーバーヒートを起こしてしまい、保護機能が働くことで電動工具そのものが止まります。
そのため、高負荷なはつり作業を連続で長時間行う場合は電気ハンマー(はつり機)が適しています。
マキタの電気ハンマー(はつり機)の特徴
電気ハンマーはさまざまな電動工具メーカーから販売されていますが、マキタの電気ハンマーには他社にはない大きな魅力が3つあります。
1.作業に応じて選べるモデル
2.「AVT技術」で振動を大幅に低減
3.40Vmaxでバッテリーモデルながらもハイパワー・長時間のはつり作業が実現
ここからは、マキタの電気ハンマーだからこそ持つ特徴を3つご紹介いたします。
作業に応じて選べるモデル
マキタは電気ハンマーに限らず電動工具の豊富なラインナップが特徴的なメーカーなので、ニーズに応じてさまざまなモデルから選ぶことができます。
例えば、はつり作業をしている時に壁の作業で電気ハンマーを持ち上げて作業しなければならないときは、コンパクトで軽量なモデルが求められます。
この場合、マキタのHM0830(単相100V)は、全長390mmで重量が4.5kgと大変軽量・コンパクトなモデルになっているのでおすすめできます。
もちろん軽量・コンパクトであっても打撃力もしっかりしているので、本格的にはつり作業が必要な方こそマキタの電動ハンマーがおすすめです。
マキタ独自の低振動機構「AVT技術」
マキタの電気ハンマーは独自の「AVT技術」を採用しています。
AVT技術はマキタ独自の低振動機構で、アクティブ動吸振器と防振二重構造、防振スプリングによって圧倒的な低振動の電気ハンマーを実現しております。
圧倒的な低振動を実現したことで、これまで電気ハンマーでの作業で手指や前腕のしびれ、冷え、痛みなどのさまざまな負担を低減できます。
40Vmaxモデル登場でコードレスを実現
HM001G
HM002G
参照
『makita 40Vmax充電式ハンマ HM001G』
『makita 80Vmax充電式ハンマ HM002G』
マキタはコードレス(充電式)シリーズ「40Vmaxシリーズ」よりHM001Gを発売しました。
HM001Gは、40Vmaxリチウムイオンバッテリーを使用したことで、従来のAC機を超える破砕力を持つモデルです。
また40Vmaxリチウムイオンバッテリーを2個使用したHM002Gも発売されています。
40Vmaxシリーズはマキタ史上最高峰となるハイパワーな電動工具シリーズで、これまでの「バッテリー式モデルはパワーが足りない」という概念を覆すシリーズです。
例えば、40Vmaxバッテリーを2個使用するHM002Gは、1充電あたりの作業量目安として、約15分間(作業量約28.3kg/コンクリート圧縮強度40MPa)、はつり体積は約12,000㎤(30×80×5cm)です。
その他にもハードな作業にも耐えられるように、本体は防水対応「IPX6」、バッテリーは防じん・防水「IP56」に対応しています。
マキタの電気ハンマー(はつり機)の選び方
前述したように、電気ハンマーはマキタのモデルであればさまざまなニーズに適したものを選べます。
しかしマキタの電気ハンマーはラインナップが豊富なので、どうやって選べばいいのか悩みますよね。
そこでここからは、マキタの電気ハンマーの選び方を5つ紹介していきます。
本体サイズ・重量で選ぶ
電気ハンマーは作業用途に応じて、本体サイズ・重量が小さなものから大きなモデルまで幅広くラインナップされています。
マキタのなかであれば、軽量なモデルで5kg未満のモデルもあれば12kgを超えるものもあります。
一般的に電気ハンマーの重量が重たくなればその分性能やボディサイズも上がるケースが多いですが、長時間重たい電気ハンマーを持ち続けるのは逆に作業効率が悪くなる可能性があります。
例えば電気工事で、コンセントやスイッチ、照明器具などを目地に合わせるために、上下の寸法に合わせてはつり作業をするとします。
この場合壁をはつることになるので、電気ハンマーの重量が重たいと作業しづらくなるでしょう。
この場合は5kg未満のモデルを選ぶことで、重量が軽く、本体サイズもコンパクトなので作業しやすくなります。
シャンクの種類で選ぶ
電気ハンマーは先端工具を取り付けて作業をするので、ドリル・チゼルなどの柄の部分「シャンク」を確認しておきましょう。
シャンクは機種によって刃の取り付け部分の構造が異なるので注意が必要です。
シャンクの形状は以下のように幅広く存在しています。
・SDS PLUSシャンク
・SDS maxシャンク
・TE-Xシャンク
・スプラインシャンク
・六角軸シャンク 13mm
・六角軸シャンク 17mm
・六角軸シャンク 21mm
・六角軸シャンク 5mm
・六角軸シャンク 29mm
・六角軸シャンク 30mm
このように幅広い種類がありますが、電気ハンマーに多いのがSDS PLUSシャンクとSDS maxシャンクです。
六角軸シャンクも多いですが、六角軸シャンクは種類が幅広いので、使いたい電動工具がシャンクの形状と同じかよく確認してから選びましょう。
電気ハンマーには、幅広い先端工具を取り付けることができます。
・ブルポイント…破砕・はつり作業
・カッタ…溝掘り…角出し・はがし・切断作業(アスファルト破砕用)
・ビシャン…面荒し作業(シャンクが必要)
・ランマ…土砂・敷石などの突き固め作業(シャンクが必要)
・コードチゼル…溝切り・角出し・はがし作業
・スコップ…穴掘り作業 など
このようにさまざまな先端工具を取り付けることで、電気ハンマーでできる作業の幅が広がります。
先端工具によってはシャンクも必要になるので、電気ハンマーを選ぶときはシャンクの確認は必ず必要になります。
カーボンブラシの有無で選ぶ
電気ハンマーには基本的にカーボンブラシがあります。
しかしマキタの電動ハンマーはブラシレスモーターを採用したモデルもあるので、この場合はカーボンブラシは不要です。
カーボンブラシがすり減ると急に電気ハンマーが動かなくなってしまうので、予備のカーボンブラシを用意しておくと安心です。
電源方式で選ぶ
マキタの電気ハンマーには、AC電源式モデルとバッテリー式モデルの2種類があります。
現在主流なのはAC電源式ですが、はつり作業が少しで1日中行うわけではないなら、バッテリー式の電気ハンマーがおすすめです。
バッテリー式は、バッテリーから電源を供給するので電源コード不要です。
そのため取り回ししやすく、軽量・コンパクトなモデルを選ぶことで作業しやすくなります。
しかしバッテリー式のデメリットとして充電切れで作業ができなくなることもあるので、1日中はつり作業をする場合はAC電源式がおすすめとなります。
状況に応じて短時間、あるいは長時間のはつり作業を行う場合は、メイン使いでは電源式を選び、補助的にバッテリー式の電気ハンマーを選んでみましょう。
打撃数(回/分)で選ぶ
電気ハンマーが持つパワーを確認するには、マキタのカタログ記載の「打撃数(回/分)」を確認します。
打撃数とは1分間に打撃を行う回数のことで、モデルに応じて800〜3,200回/分があります。
叩く強さは「J(ジュール)」で表記することもでき、7.5〜70Jと幅広くなっています。
・〜6J…「電動ケレン」と呼ばれる。フロア材やタイル剥がしに最適
・7J〜15J…中型モデル。持ち運びやしやすく最初の1台におすすめ
・16J〜70J…大型モデル。ハイパワーな一方で重量が重く、持ち運びが大変。
道路をはつるような作業でなければ15Jまでのモデルで問題ありません。
70Jの電気ハンマーになると、重量が30kgを超えるので持ち運びが大変です。
その代わり打撃力はとても高くなるので、作業内容に応じて選ぶようにしましょう。
まとめ
電気ハンマーは「はつり機」とも呼ばれる電動工具で、コンクリートなどの破砕作業をメインに、先端工具を付け替えることで単管打ち込みや溝つき、角出し、土掘り、地固め、面荒らし、剥がしなどの作業も可能です。
電気ハンマーはハンマードリルとよく似ていますが、電気ハンマーは「はつり専用機」なので高負荷にも耐えられる構造になっています。
そのため連続・長時間のはつり作業も、スピーディーにこなすことが可能です。
マキタの電気ハンマーは、作業用途に応じて幅広いラインナップから選ぶことができる他に、低振動機能を採用しているので作業者の負担を考慮して設計しています。
また、主流はAC電源式ですが、バッテリーモデルに40Vmax・80Vmaxが登場したことで、AC機相当のハイパワーを実現しています。
「どの電気ハンマーにしようかな?」と悩んだら、これらの特徴を兼ねそろえるマキタの電気ハンマーがおすすめです。
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